自動倉庫単体運用
自動倉庫の入庫ピッキングを作業者とロボットで比較!
上の動画は自動倉庫からの入出庫を人とロボットが行った場合の比較動画です。
例えば動画のモデルで入出庫が増加した場合、または減少した場合に、人とロボットどちらをピッキングに割り当てるべきか比較することが出来ます。
作業者とロボットのどちらの能力が高いのかシミュレーションします。
前提条件
- 5時間シミュレーションを実行
- ワークは1秒間隔で3つ発生
- 作業者のターン速度は2000deg/s
- 作業者の直線搬送速度は2m/s ※早歩き~軽く走っている程度の速さ
- 作業者は1時間毎に5分休憩
- 作業者は疲れを考慮せず、ずっと同じ効率で進める
- ロボットのワークピック速度は1m/s
- ロボットの直線搬送速度は0.5m/s
- 能力の定義は「入庫されたワークの数」とする
- ASRSは出庫を行わない
結果
作業者:TotalParts = 1882 / ppm = 376.414
ロボット:TotalParts = 1979 /ppm = 395.886
考察
搬送能力はロボットがトータル個数で97、ppm(1分間に搬送した数)で19ほど上回りました。
観察すると、搬送スピードは大差ありませんが、作業者の休憩が大きく響いています。
しかし単純に結果のみ見ると、ロボットの方が良いですが、ロボット導入時にはコストが掛かってしまいます。
もし両者8時間稼働でロボット1機2000万、作業者1人が時給900円の場合、
作業者1日分のコスト:\900 x 8H = \4,200
ロボットのコストを人が上回るまで:\20,000,000 / \4,200 = 4,761日
年間100日出勤でロボットのコストを人が上回るまで4.7年掛かることが分かります。
※ロボットの稼働費/維持費、人の交通費などは考慮していません