CAD Is The Modelとは


「CAD Is The Model」(以下「CITM」)とは2019年版のEmulate3D から標準搭載されているCADへの動作付けのメソッドです。ノンプログラミングでCADデータに動作を定義出来ます。

デジタルツイン エミュレーション 製造業

既存カタログとの違い


Emulate3D シミュレーション

「カタログ」というのはEmulate3D内に予め用意された機器やコンポーネントを指します。
左図の様に例えば”コンベヤ”や”ロボット”、”自動倉庫”などが存在します。
Emulate3Dには製造業・物流業の現場を想定したこれらの「カタログ」があらかじめ450種類以上用意されています。カタログにはあらかじめ基本的な動作が定義されており、能力値もパラメトリックに変更することができます。

しかし、カタログのみでは対応出来ない現場に依る独自の機器というものもやはり多いのが実情です。
そんな時CITMを使えばCADなどの3Dモデルに直感的に動作定義を行うことが出来ます。

概要


CADデータをEmulate3Dに取り込んだだけでは当然動作や物理現象の再現は出来ません。このCADデータに対し、関節(図は6軸ロボットなので回転する関節が6つ)に動力(回転モーター)を加えます。さらに接触判定を行うためにロボットのCADに剛体(ソフト内に配置されたモノに干渉する設定)やセンサー(干渉を検知する)を加えるといった風に検証において必要な現実世界のロボットの持つ要素をCADに定義します。
プログラムのオブジェクト指向のようなイメージです。

活用方法


CITMの機能が真価を発揮するのはエミュレーションにおいてです。
もともとエミュレーションを想定した機能の為、定義した動作のI/Oが実機の制御プログラムと連携出来るよう動作が実機側を模したものになっています。

CITMで定義した動作をエミュレーション機能を使い実機の制御プログラムで動作させるまでの流れを説明した動画になります。

機能紹介


CITMの機能の概要を2分に凝縮した動画です。
ニュアンスをつかむだけならこれでOKです!

全五回にわたってCITMを使った動作定義の方法をご紹介します。Emulate3Dに取り込んだCADに対してマウスのみで動作を定義しています。

動画のようなコンベヤ化させるもの、直進、回転などの単純な動作などなど様々な機能があらかじめ用意されています。
更に汎用言語(C#)を使っての新しいCITM機能作成も可能となっております。

CADソフト連携


Emulate3DがインストールされているPCに特定のCADソフトが入ってればCAD側のアドオンとしてCITMが追加されます。
CADへの動作定義をCADソフト内でも行えるようになり、更にEmulate3Dとの間でモデルのボタン一つの受け渡し、更に更にVR検証機能の利用が可能となります。

CAD 製造業 SOLIDWORKS Inventor Revit

現在対応しているCADは

・SOLIDWORKS
・Autodesk Inventor
・Creo Parametric

の3つとなります。

※Autodesk Revit
、Autodesk Navisworksは3Dデータのダイレクト変換のみ可能

Emulate3Dについて詳しく知りたい方はこちら

CITMを使った改善イメージをまとめた資料はこちら