2025年の崖、物流の2024年問題製造業・物流業の20〇〇年問題
皆さんこんにちは、株式会社ITAGEの田辺です。
今回は何かと話題にのぼる
「20○○年問題」
を製造業・物流業にフォーカスしてまとめました。
どうやらもう数年で色々なクライシスが訪れるようです…
製造業・物流業両方
20○○年問題の多くは
その年数がパソコンで表示できる桁数を超えてしまうシステム系の問題と
高齢化による問題を指しています。
システム系の問題はあらゆる分野に関係し多くは影響が小さいものです。
例えば2036年にはパソコンやスマートフォンの日付が限界値を迎えます。
パソコンなどのシステムでは1970/1/1からの経過時間で日付を計算しています。
この仕組みは32桁までにしか対応しておらず、2036年には経過時間が32桁を突破します。
この為様々な電子機器に影響を及ぼす可能性があります。
今回はより業界とかかわりの深い高齢化・人手不足の視点でご紹介します。
2025年問題
この年「団塊の世代」の方々全員が、後期高齢者(75歳以上)になります。
そうなると日本は4人に1人が後期高齢者の超高齢化社会に突入します。
その為、医療や介護などで財政の逼迫が懸念されるのが「2025年問題」です。
2030年問題
先ほどと似た話ですがこの年、日本国民は3人に一人が高齢者(65歳以上)になります。
勿論、先ほどの医療、介護面での課題は深刻化します。
加えて雇用面での課題の顕在化が懸念されます。
高齢化の背景には平均寿命が延びていることもそうですが、出生率の低下があります。
実際高齢者の割合が高まるのに伴い生産労働人口(15-64歳)が減少しています。
今後、各業界で人手不足は増々拡大していきます。
2030年問題(SDGs)
SDGs (持続可能な開発目標)の達成も2030年までとされています。
SDGsは国連サミットにて採択された国際指標です。
「持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」として世界各国が批准しています。
同目標に法的な拘束力、罰則はありませんが 17の目標のもと、169のより詳しいターゲットがあり、その進捗を図る232の指標があります。
この為、国際社会においてこれら項目の達成は必須になってきます。
(実際国内でも様々制度が施行されていますもんね。)
それらの達成に向けた動きは様々な業務に影響します。
特に『 7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに 』や『12.つくる責任 つかう責任』など製造業、物流業にかかわりの深い項目が沢山あります。
余談ですが日本では環境省が2050年にカーボンニュートラルの実現を目指す、
とした成長戦略を掲げています。
製造業
主要産業である製造業では先ほどの様な課題に対し独自の定義があります。
2025年問題(2025年の崖)
デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が停滞し、レガシーシステムを使い続けた場合起こりうる問題(国際競争力の低下や経済の停滞など)を指します。
経済産業省が2018年に発表した「DXレポート」にて言及されています。
『2025年以降、最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性がある』と見解をまとめており、このことから2025年の崖と呼ばれています。
物流業
物流業にも喫緊の課題があります。
2024年問題
トラックドライバーの勤務時間の規制による課題と変化の必要性を指します。
働き方改革関連法の施行に伴い、2024年4月1日から「自動車運転の業務」に対し時間外労働時間の上限が960時間/年に制限されます。破った場合雇用主への罰則もあります。
この為、トラックの予約システムやルート効率化など労働時間を減らす取り組みが重要になってきます。
まとめ
なんだか絶望的な内容のブログになりましたね…
因みに実際にはもっと沢山の「20○○年問題」があります。
現状の課題にお悩みの皆様その課題は今回の20○○年問題に起因するものではなかったでしょうか。
これら問題に対し最も期待される方策はIT技術の活用です。
株式会社ITAGEでは、製造業、物流業向けのITソリューションを提案しています。
デジタル技術を使った革新にお困りの際はぜひ弊社までご一報ください。