こんなところに!?物理エンジン2物理シミュレーションの種類をご紹介します

皆さんこんにちは。ITAGEの中村です。
今回は、「物理エンジン」と「物理シミュレーション」についてご紹介いたします。

物理エンジンとは?

物理エンジンとは、衝撃、摩擦、空気抵抗を考慮し、物体の振る舞いのシミュレーションを行うことができるソフトウェアのことです。

地球上ではペンを落としたら床に落ち、車はタイヤの摩擦によって前に進みます。普段地球上で当たり前に起こっているものの動きを計算して、再現できるソフトウェアが物理エンジンというわけです。

物理エンジン 車

物理エンジンの概要もっとを知りたい方は、下の記事をご覧ください。

こんなところに!?物理エンジン

どこで利用されているの?

物理エンジンは主にゲームや3Dアニメなどで利用されています。
物理エンジンを搭載していれば現実に近くなるようにものの動きを計算して再現してくれます。1から作るのではなく物理エンジンを使うことで、技術力による質の差が少なくなります。

物理シミュレーション

物理シミュレーションの種類

物理現象と言っても、ボールが跳ねるときや水が流れるとき、カーテンが揺れるとき、など様々な場面があります。そのため、物理シミュレーションには多くの種類があります。一部ご紹介させていただきます。

剛体シミュレーション

力を加えても形状が変わらない硬いもの同士を衝突させたときのシミュレーションです。物理エンジンは主に剛体シミュレーションを行っています。

衝突した際の動きや反発、摩擦の度合を計算して再現します。ボーリングでボールがピンにあたり倒れる様子を再現できます。

ボーリング 剛体シミュレーション

軟体シミュレーション

弾力のあるものを衝突させたときのシミュレーションです。
お皿に乗ったゼリーの揺れなどを再現できます。

ゼリー 軟体シミュレーション

流体シミュレーション

川や海などの水や空気の流れのシミュレーションです。
泡や波、雲、煙なども再現できます。

川 流体シミュレーション

物流業・製造業でも物理エンジンが役に立つ

ゲームやアニメで主に物理エンジンは使われているとお伝えしましたが、実は物流業・製造業でも利用できます。

例えば、ロボットの開発時に利用されます。シミュレーションソフト内でロボットを再現して動きをつけます。物理エンジンを搭載していることによって、現実に近い動きを確認できます。

デジタル空間で検証するので、機器が壊れることもケガをする心配もありませんし、試作機によるテストの回数も減るのでコストを削減できます。

そのように物流業・製造業で利用する物理エンジンを搭載したシミュレータのひとつが「Emulate3D」です。Emulate3Dでは重力、摩擦力、質量などを計算して、より現実に近い機械や設備の動きを再現できます。Emulate3Dの詳しい説明は下記リンクからご覧ください。

Emulate3D

最後に

物理シミュレーションや物理エンジンについてお分かりいただけたでしょうか。物理エンジンといってもそれぞれ種類によって再現できる現象が異なります。フリーで使える物理エンジンもありますので、興味のある方は是非使ってみて下さい。

今回ご紹介した「Emulate3D」にご興味・ご関心がありましたらお気軽にお問い合わせください。

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