GAS DPS AGV…ピッキングを効率化するソリューションをまとめてご紹介します

ピッキング 倉庫 作業者

皆さんこんにちは。
株式会社ITAGEの田辺と申します。

今回は物流業務の一つ

「ピッキング」

を効率化する技術についてまとめます。

「ピッキング」に関してはこちらのブログもどうぞ。

ピッキングとは?物流倉庫の業務効率化を目指す

ピッキングは元来、作業者が倉庫内を歩き回り商品を取り出す作業です。
物流に欠かすことのできない重要な工程であり、多くの人材や労力が必要になります。

このため、その効率化に向けた多種多様なソリューションが存在します。
今回はそれらをまとめてご紹介します。

ピッキングを補助する技術

人の作業効率を向上させます。相対的に安価なデバイスや棚の機能化など予算や規模に合わせてバリエーションが豊富です。

ハンディターミナル

ペットボトルほどの大きさの専用端末で商品のバーコードや2次元コードを読み取り情報を記録します。

ハンディ利用時には商品の位置やイベントがリアルタイムに基幹システムに登録されます。
これは以下全ての手法でもみられる考え方であり、ポカヨケや在庫管理に非常に効果的です。

オーソドックスな手法であり、物流業だけでなく小売業、製造業でも利用されています。
(私も学生時代コンビニのアルバイトで使ってました。)

ハンディターミナル 倉庫 ピッキング

タブレット・スマートフォン

ハンディの機能をタブレットやスマートフォンなどで再現します。
汎用通信機器なのでより安価に導入できる可能性があります。
また、もともとの特性として通話機能やほかのアプリをインストールすることができるので、「ピッキング先の情報を画面に表示する」などより多機能に拡張することができます。

ウェアラブル端末

ウェアラブル端末とはヘッドセットやゴーグルなど身に着けるデバイスのことです。ハンディなど携帯端末ではどうしても手がふさがってしまうところを音声ガイダンスやAR表示などハンズフリーでの視覚・聴覚に対するサポートを行います。

もっともピックしたかの確認はできないのでハンディとの併用になります。

プロジェクションマッピング

プロジェクションマッピングとは棚などの立体物に映像を投影する技術です。
映像を映すという特性から作業場所だけでなく作業指示なども表示可能であり高い表現性を誇ります。
当然、拡張などレイアウト変更には弱くなってしまうのですが…。

こちらもピック先などを示す手段なので、ハンディとの併用が必要です。

プロジェクションマッピング ピッキング 倉庫

DPS

DPSとはDigital Picking Systemの略です。
商品のある棚などに専用のデジタル表示器を設置し、その機器からの指示をもとにピッキングを行います。

またまたピック先などを示す手段なので、ハンディとの併用になります。

ハンディでコード読み取り→デジタル表示器が点灯→その場所に行く→表示されている個数をピック→表示器のボタンを押す
のような動作を繰り返します。

デジタルピッキングシステム DPS

ピッキングを自動化する技術

ロボット技術を使い作業を自動化します。自動倉庫などと組み合わせて物流全体を自動化することも可能です。

ピッキングロボット

ピッキングは多種多様な物品を扱います。
その為従来のロボットのハンドではそれらすべての形状に対応するのが困難でした。
しかし最近はハンドの高度化と、画像処理・ディープラーニングによるロボットの知能化によりピッキングへの対応も可能になってきています。

ピッキング 倉庫 ロボット

AGV(GTP・AMR)

完全な自動化ではないですが、人が歩き回るところをロボットが代替します。人がピックしたものを運んでいくAMRやピックする棚を運んでいくGTPなどがあります。

AGVに関する詳しい情報はこちらのブログもどうぞ。

AGVって何?AMR?GTP?違いは??

AGV AMR ピッキング

仕分けでも

ピッキングの話ではなくなってしまいますが、仕分け作業においてもDPSと似た技術が使われています。
混同されがちな技術なので合わせて紹介します。

DAS

DASとはData Assort Systemの略です。
DPSと非常によく似た技術で、ハンディで商品のコードを読み取るとデジタル表示器が点灯し個数を表示します。

DAS ピッキング 倉庫

GAS

GASとはGate Assort Systemの略です。
DASと基本的な考え方は変わりません。
デジタル表示器から開閉式の扉に代わり更に投入ミスが減ります。

DAS ピッキング 倉庫

ピッキングの効率化にシミュレーションを

株式会社ITAGEでは物流業、製造業向けのITソリューションをご提案しております。

今回のテーマであったピッキングの効率化に関して弊社でも様々なソリューションを提供しております。

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「ロジアナ君」は2D図面とオーダーリストをもとに最適動線を導き出すクラウドサービスです。

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「業務可視化サービス」は弊社が培った業界知識とITスキルを駆使し現状や将来像を視覚化するサービスです。

自動化やレイアウト変更などコストの大きな変更の効果検証を事前に机上で実施できます。

物流業・製造業向け高機能シミュレーター「Emulate3D」

「Emulate3D」は3Dシミュレーターです。
レイアウト検討、能力値検証、実制御検証など様々なシミュレーションが実施できます。
また、再現されたモデルは非常に美麗でそのままプロモーションアイテムとしてもお使いいただけます。

ITAGEが提案する「物流のスマート化」

物流システムとITAGEのソリューションを統合した倉庫のスマート化をご提案しております。
物流システムとITAGEソリューション間でデータ連携を行い、日々の倉庫の稼働状況などを、数値情報、グラフ、Emulate3Dで作成した仮想モデルでモニタリング、各種倉庫内設備の操作方法は、ARマニュアルを使って誰でも同じ品質の作業を確保など、倉庫のDXにおける包括的な提案をさせていただきます。

株式会社ITAGEではこのようにお客様の用途に合わせて様々なサービスを提供しております。
ご興味・ご関心がありましたら是非お気軽にお問い合わせください。