AiA Innovation & Technology Challenge 2024祝・総合優勝&4冠達成!
2024年9月28日(土)、愛知県情報サービス産業協会(AiA)がAiA Innovation & Technology Challenge 2024(ITC2024)というイベントを開催しました。
今回は計9社・10チームの参加があり、
弊社からもチーム「Habitage」として新人6名が参加しました。
ITC2024では、AiAに参加している企業の技術向上を目的としてIoT/DX化に応用可能な技術を活用し、各チームが熱い戦いを繰り広げます。
午前は工夫を凝らしたプログラムと各社の技術を活かし、障害物にぶつからないようコースを効率よく走行させるロボット走行部門。
午後はロボット走行部門で使用した自社の技術を活かし、チームで考えた新たな製品・サービス案をプレゼンするアイデアソン部門。
激戦を制し、弊社から出場したチームHabitageが見事ロボット走行部門・アイデアソン部門1位、アイデアソンオーディエンス賞、そして総合優勝。4冠達成という輝かしい成績を収めました。
チームメンバーインタビュー
チームHabitageのメンバー6名のうち、各部門を代表して2名にインタビューしました。
ロボット部門
ITC2024はロボット部門からスタート。
今回の大会のルールは、ロボットが障害物にぶつからずにコース内のエリアにある5つすべてのボールを回収するのにかかった時間で勝負するというものでした。ロボットがエリア内に入ったと判定されたら、ボールを人の手でロボットに付けた箱やカゴへ入れていきます。ゴールにボールを回収するカゴがあり、カゴにボールをすべて入れ終わった際にタイマーストップされます。制限時間内にすべてのボールを回収できなかった場合は、終了時点で回収したボールの個数で勝敗が決まります。
Q.
ロボットにはどんな技術を使いましたか?
A.
自社製品Collieの活用をコンセプトにロボットの設計を行いました。
最大の特徴は、マップ全体を撮影できるように、柱を立てて上空にカメラを設置したことです。
これにより、ロボットの周囲だけでなくマップ全体の状況を把握することが可能になりました。
また、ロボットの位置を正確に測定するために、Arucoマーカー(動画内のロボット上のマーカー)を使用しました。
制御方法としては、Collieを用いて障害物、目的地、ロボットの位置を検知し、最短経路を探索して走行します。
走行中は、Arucoマーカーの情報から予定進路との誤差をリアルタイムに補正することで、高精度な自律走行を実現しています。
Q.
勝敗を分けたポイントは何だと思いますか?
A.
勝敗のポイントは、やはり最短経路を走り続けたことです。
他のチームはあらかじめ決めていたルートを走行させていましたが、私たちのロボットはCollieによる経路探索で、常に最短ルートを走行しました。
その結果、他のチームよりも走行タイムは倍以上も速く、圧倒的な差をつけて勝利することができました。
Q.
今回のロボットコンテストで良かったことを教えて下さい。
A.
今回のロボットコンテストでよかったことは、なんといっても優勝という結果を出せたことです!
チームメンバー全員で協力し、目標を達成できたときの喜びは、本当に格別でした。
Q.
準備期間中、苦労したことは何ですか?また、その解決策を教えてください。
A.
人間が運転するようにロボットを走行させることでした。
ただ直線的に移動するだけでなく、曲線的な動きを滑らかに行わせることに苦労しました。
この課題を解決するために、予定進路と現在のロボットの進行方向の角度を計算し、ずれている分だけ補正をかけるという方法を採用しました。
これにより、曲がり角でも滑らかにカーブすることができるようになり、より人間らしいスムーズな動きを実現できました。
Q.
ロボットコンテストに参加した感想と、今後の展望を教えてください。
A.
今回のロボコンに参加して、複数人で協力してロボット開発を進めることの難しさと楽しさを実感することができました。
それぞれ意見を出し合いながら一つのロボットを作り上げていく過程は、本当に貴重な経験でした。
また、大会では他のチームのロボットやアイデアを見ることで、多くの刺激を受けました。
今後は、機会があれば今回よりもさらに早く、そして滑らかに走行できるロボットを開発したいと考えています。
アイデアソン部門
ロボット部門が終わると、午後からはアイデアソン部門が始まります。
アイデアソン部門では、ロボット部門の準備で身に着けた知識・技術や各社の強みを活かした製品・サービスのアイデアをチームで考え、プレゼンします。SDGsで設定されている17の目標のうち、1つ以上を達成できる製品・サービス、という条件のもと、
①実現可能性 ②顧客価値 ③新規性 ④収益性 ⑤取り組む意義 の
5つの評価基準で審査されました。
Q.
プレゼンのテーマと、その意図を教えてください。
A.
今回、SDGsで設定されている課題を解決できる製品・サービスを提案するプレゼンという基準が設定されていたので、私たちのチームはSDGsの3番、「すべての人に健康と福祉を」が達成できる「AI機能を搭載した健康的な生活を支援するアプリケーション」を提案しました。
運動量や食事のバランス、睡眠の質に応じてキャラクターのステータスが向上し、そのキャラクターで対戦ゲームが楽しめるというものです。AI機能を活用することで、食事支援や運動フォーム分析なども可能になります。
このテーマに決めたのは、同日に開催されたロボットコンテストで使用したAI技術を活かした商品を作りたい、と考えていたからです。運動をしたいが継続できない人が多いというデータがあり、そういった人たちはどうすれば運動を継続できるかを考えました。そして、歩数計測をするゲームアプリケーションが人気だというところから着想を得て、このような製品を思いつきました。
コンセプトは「楽しく継続的な運動を!」です。コンセプトのように楽しんで継続的な運動を行える製品を考えられたと思います。
Q.
アイディアのプレゼンにおいて大変だったことは何ですか?
A.
ビジネスの仕組み、収益をどうやって得るかを考えてまとめることです。
売上や経費などの金銭面を考えるのが本当に大変でした。
Q.
勝敗を分けたポイントは何だと思いますか?
A.
最後まで諦めずにアイデアを練り込んだこと、そして各メンバーの強みを活かした役割分担が功を奏しました。特に、発表者は素晴らしかった!堂々としたプレゼンで、チーム全体を引っ張ってくれました。みんなで発表者を支えるという一体感が、勝利の鍵だったと思います。他のチームと比較して、スライドの完成度が高かったのも勝因の一つだと思います。
Q.
準備期間中、苦労したことは何ですか?また、その解決策を教えてください。
A.
通常業務との並行作業です。
限られた時間の中で、いかに効率的に作業を進めるかが重要でした。解決策として、あらかじめ忙しくなる時期を予測し、それまでに作業を進めるようにしました。
Q.
ロボットコンテストに参加した感想と、今後の展望を教えてください。
A.
ロボットコンテストとアイデアソンを通して、総合優勝できたことは本当に嬉しかったです。努力が形になった時の喜びは、何ものにも代えがたいものです。
来年は、新人社員をサポートする側に回ります。私たちの経験を活かし、後輩たちが活躍できるよう全力でサポートしたいです!そして、来年も総合優勝を目指し、2冠を達成したいですね!
ロボットコンテスト後の動き
ロボットコンテスト終了後、
ロボットコンテストで使ったライトローバーを再び走行させて動画を撮影しました。(動画左)
そして、Collieと連携出来る自社製品、Board Collieの3D可視化機能により、
Collieで認識したロボットの位置情報をもとに、3D空間上にロボットの動きを描画できるようにしました。(動画右)
この機能により、作業者・フォークリフト等の作業のばらつきが発生しやすい作業状況の把握や、課題分析に役立てていただくことが可能です。
今後はさらにリアルな映像となるよう、シミュレーションソフト「Emulate3D」との画像インポート連携を進めていく予定です。
機能詳細としては、
・稼働ステータス取得機能(距離、稼働時間、稼働率)
・ヒートマップ機能
・巻き戻し機能
等を追加予定です。
製品紹介
今回の大会で活躍した「Collie」は弊社の自社製品です。
ノーコード画像認識AIアプリケーション「Collie」は、簡単3ステップで誰でもAI活用ができます。
ユーザー自身で教育・カスタマイズが可能なので、現場に合わせたあなただけの高精度AIをスピーディに導入することが可能です。
さらに詳しく
株式会社ITAGEではお客様の用途に合わせて様々なサービスを提供しております。
ご興味・ご関心がありましたら是非お気軽にお問い合わせください。