Emulate3Dアップデート内容のご紹介

皆さんこんにちは。株式会社ITAGEの田辺です。
今回は弊社取り扱い製品Emulate3DのVer2020アップデート内容の一部をご紹介いたします。
(Emulate3Dは毎年年末にその年の名を冠したメジャーアップデートが実施されます。)

エミュレーション向け機能

RobotFrameworkカタログ

Emulate3Dにはもともと配置するだけで動作するロボットがあります。これはシミュレーションやデモンストレーションでご利用いただくときにとても便利です。
今回追加されたロボットフレームワークを使うことで、実機ロボットプログラムでEmulate3D内のロボットを制御することが短時間で実現できるようになりました。

スケッチ機能

Emulate3Dは3Dシミュレーターですが、2D図面のような線をマウス操作で引けるようになりました。引いた線は動線として定義することが出来、有軌道AGVのシミュレーション、デモンストレーション等にご利用いただけます

Emulate3D スケッチ機能
Emulate3D スケッチ機能

Onshape連携

SaaSのCAD「Onshape」との連動が可能になりました。
OnshapeのワークスペースのURLを指定しCADデータをEmulate3Dにインポートすることが出来ます。
形状だけでなくOnshape側で指定したMateの情報もEmulate3D側に変換されインポートされます。

シミュレーション向け機能

検証のリプレイ機能

シミュレーションした結果を記録し、ビデオのように再生、早送り、巻き戻しが可能になりました。実機制御プログラムと連携している場合、タグ情報も反映されます。

巻き戻し 機能

シミュレーションの並列実行

Emulate3Dで実施するシミュレーションはモデルのサイズや作りによって数倍~数千倍のスピードで実施されます。
Ver.2020では異なる条件でのシミュレーションを並行して実施できるようになりました。

床面積の計算

Emulate3Dは3Dシミュレーターであることと、カタログの種類、対応拡張子の多さからレイアウト検討にもお使いいただけます。
Ver.2020では床面積の計算が行える機能が追加されました。

デモンストレーション向け機能

WebXR対応

WebXRとはブラウザ上でARやVR(まとめてXRと言われます)を動作させるAPIです。
Ver.2020ではChromeやEdgeのようなWebブラウザでEmulate3Dのモデルを表示し更にVRやARで確認が出来るようになりました。

物理エンジン向上(PhysX4.1対応)

物理エンジンとはモノを投げたら放物線を描いて飛んで行ったり、モノ同士を衝突させると質量や速度の違いで双方の移動距離が変わったりする現実世界では当たり前の古典物理学の現象をソフトウェア内で再現する技術です。
(弊社ブログでも以前触れています)
Ver2020では連続衝突検知やメッシュ形状生成の能力が向上しました。

Ver2019

PhysX 2019

Ver2020

PhysX 2020

他にも沢山の変更点がありますが今回はこれくらいさせていただこうと思います。

Emulate3Dについても詳しく知りたい方はパンフレットを是非ご覧ください

Emulate3Dを実際に操作してみたい方はトライアルが可能ですのでこちらも併せてお試しください