Emulate3DでTargetSelectorについて解説(前編)

皆さんこんにちは、Emulate3Dの技術担当の吉田です。

今回はEmulate3Dで利用する「TargetSelector」についてまとめます。

TargetSelectorを使用して搬送先を変える方法をご説明いたします。


目次

搬送先を変更

ランダムで搬送先の変更

終わりに

搬送先を変更

搬送物ごとに搬送先を分けたいときはありませんか?
この機能を使用すれば、搬送先を複数に分けることができます。

手順

モデルを作成しTargetSelectorを配置します。
ListeningToに搬送元コンベアをTargetsに搬送先コンベアを設定します。

Emulate3D TargetSelector


LoadCreatorから搬送するワークを選択します。

Emulate3D TargetSelector 搬送モデル


TargetSelectorのPropertiesにSelectTargetRulesがあります。
SelectTargetRulesに「…」ボタンがあるので押下します。

Emulate3D TargetSelector Properties

初期表示では搬送先一覧が表示されていないので、「Refresh」ボタンを押下します。
いずれの搬送先もLoad欄の初期値は<Any>となっています。
その為、LoadCreatorで選択したモデルをLoad欄に設定します。

今回は青色をC7、茶色をC19、水色をC26に運びたいので以下の画像の様に設定します。
SelectionMode:Firstが選択されていますが、搬送先が複数あり指定したLoadが同一の場合、優先度(「Up」「Down」ボタンで変更)が高い搬送先に搬送されます。

Emulate3D TargetSelector 設定

実行結果

Emulate3D TargetSelector 実行結果

ランダムで搬送先の変更

同じ搬送物でも搬送先を分けたいときはありませんか?
設定を変えることでランダムに搬送することができます。

手順

上記手順と同じ様にTargetSelectorのPropertiesからSelectTargetRulesを選択し「…」ボタンを押下します。

SelectionModeをDistributionに変更 します。
これで搬送先にランダムで搬送されます。

Emulate3D TargetSelector 設定

実行結果

Emulate3D TargetSelector 実行結果

終わりに

いかがでしたでしょうか。
今回はTargetSelectorの使い方をまとめました。
今後もブログを書いていくのでご活用ください。

今回利用した製品「Emulate3D」について詳しく知る