Emulate3D2022アップデート内容のご紹介
今年もEmulate3Dのメジャーアップデートが実施されました。
以前まではその前年の名を冠していましたが(21年版:Emulate3D Ver.2020)
今年は「Emulate3D Ver.2022」となりました。
沢山の機能追加がありますが今回は一部をご紹介いたします。
Emulate3D向け機能
Emulate3Dは大きく3つのエディションがあります。
Emulate3Dエディションではエミュレーション機能という外部制御との接続機能を有します。
HLE(高階層エミュレーション)
エミュレーション機能はEmulate3Dの上位ライセンスに付与されるPLCなどとの連携機能です。
Ver.2022では従来のエミュレーションをLLE(低階層エミュレーション)とし、
WMSなど上位システムとの連携が可能なHLE(高階層エミュレーション)が追加されました。
OPC UA対応
最新のOPC UAに対応いたしました。
エミュレーション機能の操作性向上も行われました。
Sim3D向け機能
Sim3Dはシミュレーション実行の高速化機能を備えたエディションです。
シミュレーション実行後の結果の取得や条件異なる検証の並列実行が簡単にできるエディションです。
検証可能項目の増加・編集機能
シミュレーション実行時の取得可能KPIが増加しブロック図による編集も可能になりました。
もとよりプログラミングによるあらゆる項目の取得は可能でしたが設定の手間が更に少なくなりました。
Demo3D向け機能
Demo3Dは最も基本となるエディションです。
ビジュアルを活かしデモンストレーション用途で用いたり、プログラミング機能を活用しシミュレーターとして活用することもできます。
Demo3D向けの機能は上記2エディションにも内包されます。
グラフィックの向上(ベータ版)
シミュレーションの実施と3Dビジュアルの描画の処理を分割し、メモリ使用量を抑えつつグラフィックの向上を実現しました。
もとより美しかったEmulate3Dのビジュアルが一層強化されました。
軌跡表示
シミュレーター内での移動を線で表示します。
ロボットの軌道や人の動線を可視化出来ます。
ロボットの制御
Emulate3D内のロボットの動作をより細かく定義できるようになりました。
これまで対応の難しかった溶接や塗装などの動作定義にもご活用いただけるようになります。
NURBS曲線移動
NURBS曲線を描画しそれに沿ってオブジェクトを移動させられるようになりました。
NURBSとは
Non-Uniform Rational B-Splines(非一様有理Bスプライン)の略です。
3次元空間に自由曲線を描く手法であり、イラスト作成やCAD設計などで用いられます。
おわりに
Emulate3Dは年一回のメジャーアップデートに加え、マイナーアップデートやウェブ上での新機能追加を高頻度で実施しております。
今後とも工場・物流センターの改善に役立つ機能を追加していきますのでご期待ください。
Emulate3Dに関する詳しい説明はこちら